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魔法少女は時給700円!
第12章 最終話☆アカネ★ふぉーえばー
「ママ、これお誕生日のプレゼント!おこづかい貯めて買ったんだよ」

アカネがリカに、ピンクのリボンがかかった小さな箱を渡す。

「アカネ、おこづかいって
もしかして…」

パート収入しかないリカが、アカネにあげる小遣いなど微々たるものだ。
魔法少女の報酬に違いないとリカは確信し、アカネの健気さにホロリとした。

中身はキラキラ光るハート型の小さなブローチだった。

「ありがとう、アカネ
ママ、大事にするね!」

リカはアカネをギュッと抱き締める。

「ママ!赤ちゃんつぶれちゃうよ!」

そう、リカは金治の子供を宿しているのだ。

アカネはリカのお腹に顔を寄せて、
「弟でも妹でもいいから、
ママに似て生まれてくるんだよ〜」
と言う。

「…そうね、パパに似たら可哀想だものね」

二人は顔を見合わせてクスクス笑った。


「あ、そろそろ出かけなくちゃ!」

「ねぇアカネ、本当に大丈夫なの?」

「へーき、へーき!てんちょーさん優しいし、あたし子供に見えるけど18才以上だもん!」

「そ、そうだったわね…」

アカネは、リカの産休代理で放課後と休日スーパーに通っているのだ。

「行ってきまーす!」


元気に駆け出すアカネをリカが優しく見守る。



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