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縛られたい
第3章 ラブホでの出来事、そして〜阿部
「先にお風呂に入っておいで。
シャワーじゃなくて、湯船に入った方が、
筋肉解れるから」と、
優斗を風呂に入れさせてる間に、
取り敢えずブロッコリーを茹でて、
トマトを切っておいた。

野菜、大事。


ゆりあは呼んでも部屋から出て来なかったから、
優斗と2人で食べ始めた。


「今度はお母さんのお見舞い、
一緒に行くか?」

「んー。
お母さん、怖いからあんまり行きたくないな」

「怖い?」

「あんまり喋らないし、
なんか、怖い」

「そうか。
でも、優斗が行くと、
お母さん、喜ぶよ?」


そんな話をしてると、
ゆりあが部屋から出て来て、
ドサッと座るとチキンを食べ始めた。

「野菜も食べると良いよ」と言ったけど、
無視されてしまう。


まあ、仕方がないか。


携帯を見ながら食べて、
片付けもしないでまた部屋に戻ってしまった。



彼氏のことと避妊のこと、
話さないとな。

そう思ったけど、
やっぱり、なんて言えば良いかも判らなかった。



「優斗はさ、好きな女の子とか居るのかな?
バレンタインデーとかに、たくさんチョコ、
貰ってたよね?
お返しとかは、どうするんだ?」

「女の子なんて、うるさいだけだよ。
チョコはさ、別に義理チョコなんじゃないの?
あいつら、他のヤツにもあげてたしさ。
サッカーのお母さん達もくれたよ?」

「良いよな。
俺なんかさ、一個も貰えなかったよ?
会社に居た頃はさ、
義理チョコも貰えたのに、
一個も無しとか、もう終わってるよな」

「お母さんは?」

「チョコなんて、貰ったことなかったな。
誕生日とかクリスマスに、花をあげても、
『勿体ない』って言われてたから、
そのうち、何もしなくなっちゃったし」

「ふーん。
あっ!渡辺さんの下の名前って、何?」

「まりあだって」

「僕、まりあさんて呼びたいな?」

「良いんじゃない?」

「お父さんは、なんで渡辺さんって呼ぶの?」

「仕事仲間で友達って訳でもないし、
歳も離れてるし、
なんか、名前で呼ぶの、どうなんだろう?」

「ふーん。
そうなんだ。
まりあさんて、何歳?」

「訊いてないな。
明日、訊いてみれば?
俺は、女性の年齢、訊くとか、出来ないよ」

「オトナって面倒臭いんだね?」と、
優斗は少し大人びた顔で言った。
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