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縛られたい
第4章 優子さんの願い〜まりあ
月曜日になった。

一昨日のラブホでのことはあんまり気にしてなかった。

のこのこ、ついて行ったのは私。
でも、ハグされただけで何もなかったのは事実。
ご家族の話を聞いて、
ちゃんとお話しした方が良いとアドバイスしただけだもん。


バスに乗って事務所に向かう。
チャイムを鳴らしてからドアを開けて、
「おはようございます」と声を掛けながら入って、
ドアの鍵を閉めると、
ホッとしたような阿部さんの顔があった。


「おはよう。
良かった」

「えっ?」

「もう来てくれないかも。
そしたら、どうしようって思ってた」

「どうして?」

「いや、その。
しょうもない話して、
ハグとかしちゃったから、
キモいオジサンと思われてるかなって…」

「阿部さん、キモくないし、
そんなオジサンじゃないですよ?」と笑うと、
照れ臭そうな顔をした。


キッチンでコーヒーを淹れて出すと、
「ちょっと良いかな?」と言われる。


「昨日、妻と話をしたよ。
その…やっぱり誤解してたこともあってさ」

「良かったですね」

「渡辺さんのことも話したよ」

「えっ?」

「仕事に来てくれることになった女の子で、
ちゃんと家族で話をした方が良いってアドバイス受けたって」

「やだ。
女の子ってほどの歳じゃないですよ。
それに、なんか偉そうでしたよね?
気分を害されなかったかなって、思ってたんです。
他人の家のことを小娘が偉そうにって?」

「そんなことないよ。
俺の方がガキみたいだなって思った。
ありがとう。
お陰で少しだけ妻の気持ちとか、判った気がしたよ」

「それは何よりでしたね?
なるべくたくさん、病院に行ってくださいね?」

「うん。
嫌じゃなかったら、
今度一緒に行ってくれるかな?」

「えっ?」

「いや。
それ、変かな?」

「んー。
嫌なお気持ちになるかもしれませんよ?
私みたいな健康優良児が行くと…、
なんていうか、自分の身体のこととか、
余計に考えてしまうかもしれないし…」

「そうか」

「さて、明日、納期でしたっけ?
図面はどんな感じですか?」と言うと、
進捗を説明してくれる。


メールで図面送って、
修正ないかを確認して貰うまで少し待つ感じらしかった。


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