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第8章 公開プロポーズ〜まりあ

「それで…。
結婚については、もう少し考えさせてください。
正直、再婚はあまりしたくないです。
最初の結婚だって、
思ってたのと全然違ってたし、
かなり手痛いダメージ受けたんです。
だから…
もしも再婚するとしたら、
死ぬ程愛されてるって実感出来て、
自分も死ぬ程大好きって思えるような方と結婚したいんです。
何しろ、最初の結婚は、
なんとなく必要とされてて、好かれてるのかなって思って結婚して失敗したから。
今回も、同情とか、死別の寂しさとかでなんとなく結婚するのは、
嫌なんです」と言った。


「取り敢えず、
家政婦さん兼事務員さんさせてください。
それで、少しずつ、理解し合えて、
それでも結婚したいってお互いに思えたら、
もう一度プロポーズしてくださいね？
ゆりあさんも優斗くんも、
まだ、私のこと、知らないでしょ？
気に入らないと、
いきなり投げ飛ばして暴力振るうかもよ？」と言うと、
3人はポカンとした後、大笑いした。


「取り敢えず、食生活だけ、
改善させてくださいね？
ファーストフード、多過ぎですよ？
阿部さん、成人病になって早死にしちゃったら、
私たち、路頭に迷っちゃいますからね？」



そんな訳で、
私は母屋の和室で寝泊まりさせてもらって、
家事をすることにした。


忌引期間が終わって、
1日だけ登校して、
2人は春休みになったから、
結構家事を手伝ってくれるようになった。


阿部さんも手伝ってくれて、
少しずつ家族っぽくなってきた。