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冬雪記
第2章 調教

初めて味わって恐怖だった。
なので、力が入らず、よろける脚では時間が掛かる。
「遅いな、奥さん……」
竹蔵の声がいらいらしているのが分かる。
亜由美は怒らせまいと懸命に立とうとする。
慌てれば慌てるほど、脚が自分の言う事を聞かない。
見て分かる程に、中腰のまま、ぶるぶると脚が震えている。
「何だよ、奥さん? オレが怖いのか?」
「いいえ! そんな事……」
亜由美は即否定し、竹蔵を見る。
竹蔵はフラップを亜由美に見せる。
亜由美は全身を震わせた。
「何だ、やっぱりオレが怖いんじゃないか? あ、違うか。鞭が怖いのか」
竹蔵は半笑いを浮かべ、鞭を振るった。
鋭く風を切る音が鳴る。
亜由美は座り込んでしまった。
「……おい、オレは立てと言ったんだ」
竹蔵の顔から笑みが消える。
亜由美は慌てて立ち上がろうとする。
「遅いんだよ! この雌豚がぁ!」
竹蔵は鞭を振るった。
亜由美は咄嗟に手を顔の前に出し防ごうとする。
だが、竹蔵はその上から容赦なく打ち据える。
フラップは、亜由美の手に、二の腕に、肩に、防ぎきれない腹に、座り込んだ太腿に、乾いた音を立てながら注がれる。
「いやっ! やめてぇ! 痛い! 痛いぃぃぃぃ!」
「ははは、幾らでも叫べ! ここにはオレと奥さんしかいないんだ! オレが鞭をやめない限り、終わらないんだ!」
竹蔵は言いながら鞭を振るい続ける。
亜由美のからだに赤い痣が出来ている。
「良いぞ、奥さん。鞭の後が赤くってさ、紅葉みたいだ!」
竹蔵の鞭が速さを増す。
……いやっ! ああ、痛い! 隆昭、助けて! わたしを抱き留めてぇぇ!
亜由美は唸る鞭の音の中で隆昭を求めていた。
なので、力が入らず、よろける脚では時間が掛かる。
「遅いな、奥さん……」
竹蔵の声がいらいらしているのが分かる。
亜由美は怒らせまいと懸命に立とうとする。
慌てれば慌てるほど、脚が自分の言う事を聞かない。
見て分かる程に、中腰のまま、ぶるぶると脚が震えている。
「何だよ、奥さん? オレが怖いのか?」
「いいえ! そんな事……」
亜由美は即否定し、竹蔵を見る。
竹蔵はフラップを亜由美に見せる。
亜由美は全身を震わせた。
「何だ、やっぱりオレが怖いんじゃないか? あ、違うか。鞭が怖いのか」
竹蔵は半笑いを浮かべ、鞭を振るった。
鋭く風を切る音が鳴る。
亜由美は座り込んでしまった。
「……おい、オレは立てと言ったんだ」
竹蔵の顔から笑みが消える。
亜由美は慌てて立ち上がろうとする。
「遅いんだよ! この雌豚がぁ!」
竹蔵は鞭を振るった。
亜由美は咄嗟に手を顔の前に出し防ごうとする。
だが、竹蔵はその上から容赦なく打ち据える。
フラップは、亜由美の手に、二の腕に、肩に、防ぎきれない腹に、座り込んだ太腿に、乾いた音を立てながら注がれる。
「いやっ! やめてぇ! 痛い! 痛いぃぃぃぃ!」
「ははは、幾らでも叫べ! ここにはオレと奥さんしかいないんだ! オレが鞭をやめない限り、終わらないんだ!」
竹蔵は言いながら鞭を振るい続ける。
亜由美のからだに赤い痣が出来ている。
「良いぞ、奥さん。鞭の後が赤くってさ、紅葉みたいだ!」
竹蔵の鞭が速さを増す。
……いやっ! ああ、痛い! 隆昭、助けて! わたしを抱き留めてぇぇ!
亜由美は唸る鞭の音の中で隆昭を求めていた。

