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訪問 保育士Natsu
第4章 キャバ嬢のNatsuさん
 女だから恋もする。高校生の時に胸がときめく恋もしたが、所詮は女の体に興味があるだけの男にあっさり処女を奪われて終わりとなって、男は違う女に乗り換えていなくなった。

  棄てられたのだ。

 泣いて忘れて元気になるのに随分と掛かった。心無い母親からタダで処女捧げてバカな女ぐらいのことを言われて傷口が開いたからだ。

 その後は凝りてか、慎重に憶病な恋をしたがやっぱり男は体目当てで近づいてきては油断するとあっさりと圧し掛かってきて半ば強姦されてしまうのであった。

 だから自然発生的に彼氏でもない男もふくめて周りにはいるのであった。身持ちは決してよくはないと自分でも思っているNatsuであった。

 それは、保育士の顔の時に発生して周りをざわつかせる。夜の世界での彼氏を持とうとするとお客も含めて切りがない。

 体を張って短期に稼ぐならできるが結局最後は上手くいかないのである。

 関係に金銭が絡むと厄介なのでNatsuはお客を彼氏にはしなかった。

 それでも、指名客を集めるのにはアフターでせっせと頑張るのが手っ取り早いと先輩たちは盛んにやっていた。

 自由恋愛という名の売春であるとやっかみで言われるが誰でもいいわではないところに拘りがあった。
 
 やっぱり女だから、一夜でも恋がしたいのであった。

 でも、だんだんとすれっからしになって、夜の世界にどっぷりと漬かってゆくとハードルが下がって最後は金銭がものをいうようになる。

 真様にやったNatsuの仕打ちは常套手段であって、これでまた遣ってくるのである。

 いきなり男女の関係になってしまうと大抵は店に来なくて直接会いたいとなるのが常であるからだ。

 Natsuもやっぱり夜の女にはなっているようだ。

 でも、真様が決して嫌いではないのである。最近の男から見れば上等でただ昼職がらみが厄介であった。

 きっと、しらふで、ばらすのばらさないとか、云って迫って来るに決まっているからだ。

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