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私は彼女のセフレ希望
第1章 ドライブ中に
目を覚ますと煙草の匂いがした。目を開けると明るい。目隠しが外されていた。どれぐらい眠ってしまったのだろう。
視線を巡らすと、ソファーで普段目にするものよりもいくらか細い煙草を唇に挟むゆりがいた。
「煙草なんて吸ってたっけ?」
私の記憶の中にゆりが煙草を吸う姿も買う姿もない。長く付き合っていても、知らないこともあるんだな。
「起きた? たまーにね、欲しくなるの。やなもん覚えちゃったよ」
そういってはにかむゆりは、煙草を灰皿でもみ消した。
「あ……。かっこよかったのに」
考えるよりも先に言葉が出てしまっていた。
「そう? ならもう一本吸っちゃおうかな」
ゆったりとした動きで、ゆりは煙草を取り出してその先に火をつける。
煙草は決して好きではない。体に悪いし、近くにいる人の迷惑だ。でも、煙草を吸う人の姿に心惹かれてしまう。かっこよく見えてしまう。
ゆりが煙草をくわえてゆっくりと吸い込み、細く煙を吐き出した。
「本当はね、私が恥ずかしくてしたんだ」
なんのことか分からなかった。主語を抜いてひとこと呟いて相手の反応を見てから、ちゃんと話し出すのはゆりの癖だ。
昔は焦れったかったけれど、今はじっと耳を傾けることができるようになった。
もう一度煙草に口をつけて、また細く息を吐き出した。
「目隠しする時、薫が萎えたらとかいったけれど、単に愛撫してる姿とかさ、見られるの恥ずかしかったんだよね。顔見ちゃうと、濡れてるよとかっていうのも恥ずかしいし。強引に誘っちゃったかなって思ってて、満足してもらえるように頑張らなきゃって」
照れくさそうに笑うゆりの横顔に、胸が鷲掴みにされてしまったのは、今までとのギャップを感じてしまったからだろうか。
ゆりの新たな一面はかっこよく、そして可愛く私にうつって、同性に対して今まで抱いたことのない感情を抱いてしまった。
抱かれたい。もっとゆりのことが深く知りたい。
視線を巡らすと、ソファーで普段目にするものよりもいくらか細い煙草を唇に挟むゆりがいた。
「煙草なんて吸ってたっけ?」
私の記憶の中にゆりが煙草を吸う姿も買う姿もない。長く付き合っていても、知らないこともあるんだな。
「起きた? たまーにね、欲しくなるの。やなもん覚えちゃったよ」
そういってはにかむゆりは、煙草を灰皿でもみ消した。
「あ……。かっこよかったのに」
考えるよりも先に言葉が出てしまっていた。
「そう? ならもう一本吸っちゃおうかな」
ゆったりとした動きで、ゆりは煙草を取り出してその先に火をつける。
煙草は決して好きではない。体に悪いし、近くにいる人の迷惑だ。でも、煙草を吸う人の姿に心惹かれてしまう。かっこよく見えてしまう。
ゆりが煙草をくわえてゆっくりと吸い込み、細く煙を吐き出した。
「本当はね、私が恥ずかしくてしたんだ」
なんのことか分からなかった。主語を抜いてひとこと呟いて相手の反応を見てから、ちゃんと話し出すのはゆりの癖だ。
昔は焦れったかったけれど、今はじっと耳を傾けることができるようになった。
もう一度煙草に口をつけて、また細く息を吐き出した。
「目隠しする時、薫が萎えたらとかいったけれど、単に愛撫してる姿とかさ、見られるの恥ずかしかったんだよね。顔見ちゃうと、濡れてるよとかっていうのも恥ずかしいし。強引に誘っちゃったかなって思ってて、満足してもらえるように頑張らなきゃって」
照れくさそうに笑うゆりの横顔に、胸が鷲掴みにされてしまったのは、今までとのギャップを感じてしまったからだろうか。
ゆりの新たな一面はかっこよく、そして可愛く私にうつって、同性に対して今まで抱いたことのない感情を抱いてしまった。
抱かれたい。もっとゆりのことが深く知りたい。