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彼女に抱かれたい
第10章 刻ませるモノ
剃刀が全体をくまなく這って、シェービングクリームも剃刀と一緒にあらかた削ぎ落とされたところで、彼は剃り具合を確認するように手と指を這わせた。

毛に触れる感覚ではなく、素肌に彼の手がしっとり触れている。

ああ、私も綺麗にパイパンになったんだ。
これで彼は私のモノで、私も彼のモノ…

いや、違う。
私は彼のモノじゃない。

彼が私のモノなのであって、私は自分のムダ毛処理を彼にさせたに過ぎない。

そこを崩してしまうと、私と彼の関係が揺らいでしまう。
主導権は私。
私が彼を支配しているのだから。



彼は、綺麗に剃れた私の大切な部分をお湯で丁寧に洗い流している。
素肌がすっかり綺麗に覗いているそこは、少女に還ったような気がした。
それなのに私の中に渦巻いている淫欲。


洗い流して綺麗になった途端、彼が啜るようにむしゃぶりついてきた。
覆うものがなくなったソコに直接彼の舌が這いずりジュルジュルと啜られると、普段よりいっそう感覚が鋭敏になっている気がした。
既に興奮しきって十分濡れていた私は声を上げ、彼の頭を掴んで自らの股間にぐりぐりと押しつけるようにしながら撫でた。

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