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彼女に抱かれたい
第12章 壊したい程に愛おしい
「はあっ…はあっ…」
打ち付けるようなピストンで私もポルチオが刺激され、すぐに絶頂に達する。

だが、身体とは裏腹に心の中で蠢くような、目を背けたい感情があった。
彼は私より10歳も年下。

心は変わるもの…
いつか私は彼に捨てられるかもしれない。

彼が社会人になる頃には私は三十路。
彼が肉体の最盛期を迎える頃には私は衰え始めるだろう。
彼と普通の結婚、妊娠、出産、そして家庭を築くことを夢見るのはきっと無理だ。

目を背けたい現実がなぜか突然押し寄せてこびりつき、目の前が潤んできた。


なぜ…なぜこんなに弱気になるの?





答えは明白だ。
狂おしい程にサトシを本気で愛してしまっているから。
サトシを離したくないから。捨てられたくないから。


だからこそ愛するサトシを私のモノに仕立て上げて調教し、私とのセックスに溺れさせ、がんじがらめに絡め取って、私に縛りつけたい、私に依存させて、独占したいの。


奥底から噴火するドス黒くて苦しい程の愛情。
こんな私…狂ってる。でも、止まれない。
お願いだからずっと私のサトシでいて。

あなたが私の元から去ってしまったら…私は生きていけない。

だから今から犯して壊して私に溺れさせるの。
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