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彼女に抱かれたい
第8章 一矢纏わぬ
いやいや、馬鹿か俺は。
聞き分けのないガキじゃないんだ。
マイは社会人、大変なのは当たり前のはず…。

でも…仕事だったとしても、もしマイが他の男に笑いかけていたとしたら…嫌だな。
手を握ったりする事もあるだろう。嫌だ。俺以外の男に触って欲しくない。
いやいや、馬鹿か俺は。そんなこと言ったら心が狭いとか、器の小さい男と思われてしまうかもしれない。
男ならドンと構えておかなきゃ。
でも…やっぱりマイに会えないのは寂しい…。


脳内スパイラルする自分勝手な嫉妬心と寂しさと恋しさ。
俺は寝る前、彼女に電話をかけた。
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