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ノーサイドなんて知らない
第7章 新婚旅行はひたすら甘い
「や…だ…。
私…。
漏らしちゃった…」と言うと、
熊野さんは嬉しそうな顔で、
「もっと漏らして良いよ?
我慢しないで?
ここ?
ここが良い?」


「いやぁ。
もう、ダメ…。
おかしくなりそう」


「もっともっと、おかしくなって?
俺のこと、身体に刻んで?」と言いながら、
獣のような声を上げながら、
熊野さんも達してしまった。



流石に少しだけ、
熊野さんのが柔らかくなって、
少しするとスルリと私のナカから抜け落ちた。

私は少し意識を失ってしまっていた。



熊野さんは、バスルームに行って、
お湯を張ってきてくれたようだった。


ペットボトルの蓋を緩めて渡してくれるけど、
私は力が入らなくてペットボトルを持つことも出来なかった。


熊野さんは水を口に含むと、
キスをしながら少しずつ私に水を飲ませてくれる。


「お尻の下、冷たいでしょう?
こっちは使えないから、
次は隣のベッド、使おうね?」と笑う。


「恥ずかしい。
お漏らししちゃった…」


「気持ち良過ぎると潮吹くからね。
オシッコじゃないよ?
色も臭いもないから。
でも、冷たいからな」と言って、
「まだ、お湯、溜まってないかもだけど、
シャワーしようか?」と、
私を起こしてくれた。


「今日は、少し明るくても良い?」と言われる。

「んー。
まだ、恥ずかしいけど…」

「そっか。
でも、これ、入れたら見えないからさ」と、
美しい薔薇の入った箱を見せてくれる。


「薔薇風呂用なんだって。
良く判らんけど、
お湯を張ったら、入れてみようね?」と笑った。


2人でゆっくり手の平で身体を洗い合う。


「あーっ。
ごめん、茉莉(めあり)。
やっぱり胸の処にキスマークつけちゃった。
しかもたくさん」と言いながら、
そっと触る。

「痛くない?」

「つける時はね、
チクっとするの。
でも、それも、気持ち良いかも。
薫さんが印、つけてくれてる感じがするから…」


「そっか。
でも、見える処はつけないように気をつけるよ。
首筋とか、白くて、
つい、つけたくなるからな」と笑った。



泡を洗い流してから、
バスタブに薔薇を浮かべる。


「お姫様、どうぞお入りください」と、
熊野さんは跪いて言った。

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