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第39章 （３９）

りのの母親は勉強部屋に入り、ふてくされた様子で机にアゴを乗せているりのを見下ろす。

アゴを乗せたまま上目で母親を見て

「見てたんでしょ？」

りのの母親はうなずき

「りの、考えて行動しなさいよ」

りののそばで両膝をついた。

「考えても何も、行動してきたのはあいつじゃん」

「愛君が好きなの？」

「好きだったら止めに入らなかったの？」

「あなたはすぐそうやってはぐらかす」

りのの母親は立ち上がった。

「早くお風呂に入って寝なさい」

りのは体を起こしてアクビをし

「はーい、ママ」

りのの母親は勉強部屋を出て行った。