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私の家庭教師はAV男優
第5章 ⑤
「カット!!」

撮影監督の垣田は秋葉を手招きして

「秋葉ちゃん、調子悪いの?」

相手役のAV女優、しずくがペットボトルのお茶を飲みながら近づいてくる。

「秋葉さん。私じゃフル勃起しない?ちょっとショックなんだけど」

秋葉は慌てて手を振り

「そうじゃないんです。ストーリーの設定にあまり乗り気がしなくて」

垣田は不思議そうな顔で

「設定?家庭教師と生徒の恋。めちゃくちゃ王道でシンプルだけど」

秋葉はパイプ椅子に座り

「とにかく、この設定では全力を出しきれません」

垣田としずくは秋葉の言葉を聞いて顔を見合わせた。
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