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第5章 ⑤

「模擬試験はどうだった？」

「バッチリです」

まりんは英単語をノートに書き写しながら言った。

秋葉はまりんが持ち帰った模擬試験問題を見ていた。

「へぇ、結構難問じゃん。よく頑張ったな」

「先生の為に頑張りました」

秋葉は模擬試験問題をまりんに返して

「自分の為だろ？」

まりんは微笑んで

「そうですね。でも、試験中は先生の顔が何度も頭の中に浮かびました。その時、先生の為にも頑張ろうって思いました」

「俺の顔かぁ。俺の顔が試験の邪魔をしなかったか？やっぱ試験中は勉強の知識が頭の中に思い浮かばないとなー」