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第5章 ⑤

「ふうっ！お前と共演なんて久しぶりだよな！」

三人掛けのソファーに座る秋葉の隣にガウン姿の狭間が腰をおろした。

「ああ。お疲れ様」

「なんか変な感じだけどな。親友のお前と一人の女を取り合う設定なんてさ。もしお前と三角関係になっても現実世界では勝ち目がないから絶対勝負なんてしないぜ」

秋葉はスマホを触っていて返事が無かった。

「何だよ。なんかつっこめよ。あ、確か今日はバイトの日だよな？」

秋葉はスマホをソファーの脇に置いて

「いや、二人目の生徒も駄目になった。今はどこにも行く所がない。前に三人目を紹介されたけど、一人の子に集中しようと思って断ったんだ」

「ああ、あのまりんって優等生か？りのって子とは正反対の？」

「そうだ」