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私の家庭教師はAV男優
第6章 ⑥
秋葉はマスク越しに何かを話しているように見えた。

りのは自分の右耳を指差して

「何も聞こえない」

秋葉はなお何かを話している。

両耳を指差して

「聞こえないって。今音楽が爆音で鳴ってんの!!」

りのは秋葉の顔を見つめながら大きな声を出す。

そして、秋葉の口の動きが止まり

「何て言ってるかわかんないけど、寂しそうな目をしてるね。寂しいっていう気持ちはわかった」

すると、秋葉はりのに背を向けて離れていった。

りのは両方のイヤホンを外して

「全部聞こえてるよ。恥ずかしいこと言うなよ、バカ」





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