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私の家庭教師はAV男優
第60章 (60)
りのは戻ると、さっきとは少し輝羅との距離をとって席に座った。

「勝手にやってたよ。ウイスキー三杯目」

「そんなに飛ばして大丈夫?」

ウイスキーをひと口飲み

「りのといると楽しいし、酒がすすむよ」

りのは肩をすかして

「何かから逃げる為?お酒の力で」

グラスを置き

「ああ、そうそう。さっきの話の続きだけど、俺がここを辞めた理由は逃げたんだよ。身を守る為に」

「じゃあ、男になったのも逃げる為?」

「強くなる為」

「何の為に?」

「さっき言ったじゃん。守る為。好きな女を」
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