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私の家庭教師はAV男優
第2章 ②
学校の昼休み。

まりんは教室で友達と一緒にお弁当を食べていた。

「期末テストの勉強進んでる?」

親友のあさこは購買部で買った焼きそばパンをかじって言った。

「うん。今回は各教科の試験範囲が狭いみたいだから勉強しやすい」

「それが怖いんだよね。試験範囲が狭いと難問とか出るじゃん」

すると、きゃあきゃあと、他の女子が男子と一緒に騒いでいた。

二人はそちらの方に目をやり

「井端さん達、いつもあんな風に遊んでばっかり。テスト大丈夫なのかな?」

あさこが言うと、卵焼きを箸でつかみ

「私達とは全然タイプが違うね。たまに羨ましいって思う時あるけれど」

「羨ましい?あれが?」

すると、りのが二人に近づいてきて

「真面目さん達。ちょっとこれ見て。さっき畠山君からもらったの」

二人は差し出されたスマホの画面を覗き見た。

「きゃあっ!何これ!」

画面に映し出されたAVのワンシーンを見てあさこが叫んだ。

「やめてよ。食事中に」

りのは笑い

「いいリアクション。ん?」

もくもくとお弁当を食べているまりんに目をやり

「あれ?ノーリアクション」

りのはまりんの肩に手を回して

「勉強ばかりしてるから感情が無くなっちゃったの?」

そして、笑いながら男子の方に歩いて行った。
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