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私の家庭教師はAV男優
第120章 (終章29)
町田は苦笑して

「飲まないんじゃなかったのか?」

「気が変わった」

そして、カバンから札束を取り出して、カウンターに置いた。

「お金は返す。使った分はいずれ必ず全額返すから」

「なぜ返す?」

「娘を物扱いしたのが許せない。それに、信用もできない。あなたは自分で言った通りの真の悪者なのかも」

町田は札束をまりんの母親の前に押し戻して

「これは前にお前にやった金だ。つまり過去だ。返す必要はない」

町田はまりんの母親の水を飲み

「それに、情報を取りに行けと頼んだわけじゃない。何かわかれば伝えてくれと言ったまでだ。お前とはそれだけの関係だ」

町田は立ち上がり

「もういいか?」

まりんの母親は片肘をカウンターに置き、手に額を乗せるようにして

「まりんとは関係を持ったの?」

「それを知ってどうする?」

「あの子は死ぬまでずっと未経験だと思ってた」

「今のご時世、高校生で処女だってのが珍しいんじゃねぇか?」

町田はカウンターに一万円札を置き

「マスター、また来るよ」

町田はバーを出ていった。
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