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第26章 （２６）

「さぁ、帰っていいよ」

秋葉の背中を押して部屋から出す。

すると、りのの目尻から涙がひとすじ流れた。

秋葉にバレないように慌てて手の甲で拭う。
。

「お、おい。強引だな」

秋葉は部屋から出されると、りのは涙袋を指で下げて舌を出し

「あんたは強引さが足りない。さようなら」

部屋のドアを内側から閉め、ドアを背にして三角座りをした。

顔を膝に伏せ、床に涙が落ちる。

「バカみたい」