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私の家庭教師はAV男優
第29章 (29)
秋葉は走ってあとを追う。

りのの腕をつかんで静止させ

「待て!行くなよ!」

「苦しい!すごく苦しくて何がなんだかわかんないよ!」

りのは顔を振りながら言った。

「落ち着けよ!」

「一人にさせろよ!絡んでくんなよ!」

秋葉の手を振り払った。

「なあ、今の状況は変えられない。どんなにあがいてもだ。お前はしっかりしていないとダメだ。城野まりんの為にも。頼むからしっかりしてくれ」

「あんたは私じゃない。私の気持ちはわかんない」

「ああ。わからない。でも、俺はお前のことを大事に思ってる」

「大事の意味がわかんねぇよ」

りのは両手で涙を拭いた。

「とにかく、頼む」

秋葉はりのに頭を下げた。 

しばらく、頭を下げままの秋葉を見つめて

「ほら」  

りのは秋葉の手を引き

「マクドナルドに戻る」

「どうした?」

「ポテトがまだたくさん残ってた」

「腹が減ったのか?」

秋葉が顔を明るくさせて言うと

「あんたの鼻に突っ込むの」
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