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私の家庭教師はAV男優
第32章 (32)
二人はタクシーが来るのを待つ。

「家庭教師。そう言えばさぁ」

「ん?」

「電話で私のこと、りのって呼んだよね?」

秋葉は夜空を見上げて

「さてね。覚えてねぇよ」

「呼んだよ」

「覚えてねぇって」

「テンパると記憶を無くすタイプ?病院の屋上の時みたいに」

すると、空車のタクシーが向かって来るのが見えた。

「来たぞ。お前も手を上げろ」

りのは秋葉に合わせるようにして手をあげ

「うまく逃げたね」

タクシーは二人の前で停車した。
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