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私の家庭教師はAV男優
第32章 (32)
秋葉は皿をタオルで拭き、食器棚に戻した。

「さっき、何で男とセックスしようとしてたんだ?」

りのは寝転んだまま秋葉を見て

「今、それを聞く?」

「死にたい人間がセックスをするっておかしいだろ?」

「死ぬ代わりにしようとしたの」

秋葉はグラスに水道水を注いで飲み

「なんでだ?」

「セックスでめちゃくちゃ気持ち良くなればヤなこと忘れるかなぁって」

コンッとグラスをキッチンテーブルに置き

「バカバカしい」

りのは仰向けになって天井を見て

「死ぬよりいいじゃん」
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