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咎女(とがめ)
第4章 彼女の噂
優人がボランティアサークルに顔を出すと、会員逹がニヤニヤ笑いで出迎えた。
「よお、温井」
「童貞卒業おめでとう!」
「感想を一言どうぞ!」
一人が丸めたノートをマイク代わりに優人の口元に突きつける。
「な、なんですか?」
「とぼけんなよ、昨夜あの女と楽しんできたろ?」
「別に恥ずかしいことじゃないぜ?童貞の奴はあの女で卒業するのがサークルの伝統なんだからさ」
「童貞じゃなくても、溜まった時はヤるけどな」
下品な笑い声が部屋を満たした。