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第6章 新しい生活

「いらっしゃい、温井君」

「今晩は、お邪魔します」

新しいアパートに越してきて２ヶ月が過ぎ、やっと落ち着いたころ幸恵は優人を部屋に招いた。



３ヶ月前に勤めていた施設が火事になり、大勢の死者が出たことで親会社まで倒産してしまった。
そんな幸恵に、自分の父親が経営している隣町の病院を紹介し、アパートまで探してくれたのが優人だったのだ。