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第6章 新しい生活

「ご馳走さまでした」

「ごめんなさいね、色々お世話になってるのに、こんなことくらいしか出来なくて」

「やめてください、そんな他人行儀な！ってまだ他人ですど、あ、まだって何…いや、その、つまり」

１人でテンパる優人を、幸恵は微笑ましく思った。


「賀来さん、こんな時にこんなことを言うのは卑怯だって分かってるんですけど」

急に真剣な顔になって、優人が幸恵を見つめた。