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治安部隊
第1章 イラナイ ワタシ
「はい、これ。ちょっと外で遊んどいで。」

またか…。
母の傍らには知らない男の人。
「うん…わかった。ねぇ、お母さん…」
「はい、行ってらっしゃい。」

ガチャン。カチッ。

…お母さん、私、お母さんとお出かけしたい。

その言葉は冷たい金属扉とともに遮られた。
少女の目からは涙がこぼれ落ちた。

母からは心までも閉ざされているようで、私と母の間にはこの冷たくて古びた金属の扉よりも分厚くて氷のように冷たい壁がそびえ立っている気がした。
単純に締め出されたことよりも、母に邪険にされているかのようなとの距離が悲しかった。
私よりも、その知らないオジサンが大事なの?

ねぇ…お母さん…お母さん!
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