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治安部隊
第3章 包まれるココロ
お母さんが最期に見せた愛と最悪の裏切り。
私は本当に一人ぼっちになってしまった。

金子さんは私が潰れる程に強く抱きしめ、「見るな‼︎」と叫んだ。


でも、既に壊れかけていた私のココロを崩壊させるには、例え視覚で認識せずとも十分すぎる破壊力だった。
どんどん増えていく警察官。
矢継ぎ早に聞かれる質問なんて耳に入らない。何を聞かれて何を答えたのかすら覚えていない。
朧げに覚えているのは、泣き叫ぶ私を金子さんがひたすら抱きしめ、手を握ってくれていたコト…。
意識はあったのだろうけど、心はどこかに置き忘れてしまった。


気がついた時は、警察署から出て、金子さんの車に乗る所だった。
私は大きなバスタオルを羽織っている事に気付いたけど、そんな事はどうでも良かった。
何も考えられないし、考えたくない。
私はどうすればいいの…お母さん…。


車の中で会話はなく、運転する金子さんの横顔は驚くほどに冷たい顔をしていた。
ハンドルを握る手はかすかに震えている。

「千里ちゃん。今日は…俺の家に泊まるかい?嫌なら…もし男が怖くて一人になりたいならホテルを用意してあげるから、一人でも…」
『ひとりに…しないで…。何でも…しますから…。おねがい…ひとりは…イヤなの…。』
「…わかった。」

レイプされた事は怖かった。
でも、そんな事よりお母さんに置いて行かれたこと、一人ぼっちになった事が怖かった。


金子さんの家に着いた私たち。
「千里ちゃん。とりあえず…お風呂沸かしたからさ、入っておいで。」
『…ひとりに…しないで…こわいの…。』
「でも、身体キレイにしなくちゃ…」
『金子さん…一緒に入って…。おねがい…どこにもいかないで。』
「…っ。わかった。」

金子さんは私の願いを聞いてくれて、お風呂に入ろうとする時も私から離れないように側にいてくれたけど、服を着たまま入ってきていて、こっちを見ようとはしなかった。

なんで私を見てくれないの…?金子さん…。
私のカラダが汚れちゃったから…見たくないの…?
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