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彼と私の秘密
第3章 秘密の行為
 押されるたびにくぷ、ぬぷとなる音も。車が軋む音も、彼の息づかいも、必死に我慢するも漏れてしまう自分の喘ぎ声も。全てが私の興奮をかきたてた。
「あっ、あっ、もう、イキそう……」
 大きな快感がくる予感に、私の腰は一層激しく動き、腰を回すように捻りを加えてしまう。
「いいよ。イって」
 彼がいじっていない方の乳首を自分で転がし、私は絶頂へと上り詰めていく。
「あぁ……、いい……イクイクイク……」
 頭が真っ白になって、もうイクことしか考えられなくて、必死に腰を動かしていると、ここしばらくの間で一番大きな快感が体中を走り抜けた。私はそれを腰を少し上げたまま受け止める。奥から大きな波のようにうねる快感に飲み込まれ、私は彼に身を預けた。
 膣内がうねり、バイブローターを締め付ける。ひくひく動く肉壁が振動して、何度も小さな波が訪れる。
 彼がバイブローターをゆっくりと引き抜いた。
「こんなにべとべとにして、よっぽど気持ちよかったんだね」
 まだ荒い息を整えながら、彼の言葉を私はぼんやりと聞いていた。
「家に帰ってからも楽しみだな」
 彼のその言葉に、この前の行為でマンネリが解消されたかもしれないと、私は懲りずにそんな期待を抱いていた。
 鞄の中でスマホが短く振動して音をだした。あのアプリの通知音。もう必要ないかもと、私は荒い息を整えながら思った。
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