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憧れの先生に溺愛される日常
第1章 ご褒美
その瞬間、三ツ矢先生が私に、微笑んでくれた。

ドキッとする。

そしてその心臓の鼓動は、ずっと止まらない。

私、もしかして。

三ツ矢先生の事、好きなのかな。


でも、そうなると困った事がある。

三ツ矢先生は、生徒に人気なのだ。

「先生、今度私に個人レッスンして。」

「やだ、私も。先生、お願い。」

先生の授業が終わると、廊下には先生目的の女子生徒が集まってくる。

いいなぁ。

私もあの輪の中に入れたら。


その時、三ツ矢先生と目が合った。

「下条も、教えて欲しいのか。」

「えっ!」

すると周りの女性生徒から、冷たい視線が投げられた。

「下条さん、成績いいんだから、三ツ矢先生に教えて貰わなくてもいいでしょ。」
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