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朧気な花
第1章 初めてのお付き合い


「美月、何作ってくれるのかな?」

 そのまま一階のキッチンについて行くと、キッチンで料理を始めた美月の後ろからまな板の方を覗いた。

「…定番のオムライス。あんまり見ないで。恥ずかしいから」

 えっ。

「可愛すぎん?!ずっと見てたい!」

「ちょっと、危ないよ!」

 後ろから思わず抱きつくと、美月に怒られた。照れてる美月最高。

「はなさないよ〜、このまま料理してよ」

 首筋にチュッとキスすると、美月がかわいい声を出す。

「きゃ、本当に危ないってば」

「……」

 あ〜やばい。また俺のムスコが……。

「美月、少しだけキスしたい……」

「えっ、でも料理が」

 困惑する美月の体を自分の方へ向かせると、秋斗は美月の唇に口付けた。

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