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ムッツリ最高
第3章 出会い
 私はシャワーを浴びて、熱いコーヒーを入れ、カーテンを開けた。

昨日、あんなこと送るなんて・・・。

 また悔やむ気持ちが渦巻いて、でも、もしかすると、という期待でスマホを手に取り、投稿のページを開いた。

チャットメッセージが、来てる・・・。t-Kさんから!

"きみのむっつりも、最高で、とてもかわいかったよ。
堪らなくなって、君のキャラクターと、僕のキャラクターに、いやらしい事をさせてみた。
読んでごらん。"

 そこには、彼の新しい投稿へのリンクが貼ってあった。

 すぐに読み始め、読み終わった時に、恍惚に包まれたような気持ちになる。

 私が、仄暗く燃やしてきた劣情を、彼が受け止めて、優しい愛のある光に昇華してくれたようだった。
 主人公に抱かれる女は、これまで妄想しかできなかった私だった。
こんな風に、優しく、嫌らしく、抱かれたい・・・。

 私は、また彼にメッセージを送る。

"すごく、よかったです。
私が、抱いてもらえてるみたいで。
本当に嬉しい。"

 それから、私は彼に時々、妄想を送り、彼がそれを小説にしてくれることが何度かあり、私の生活は色づき始めた。

 何度目かの頃、広い公園の芝生で、昼間から青空の下で裸で放置される妄想を彼に伝えた時、

"それって、具体的にはどんなところなんだろう?"と聞いてきたので、
私が思わず、

"私の通勤途中に、〇〇〇〇公園ってあって、そこが電車からは遠くに見えるんですけど、他からは森みたいになっているから、見えないんですよ。"
と、送った時だった。

"もしかして、今、〇〇県に住んでる?
僕もだよ??"

 また、心臓が一段と鼓動を増す。
 どこか、遠くの人だと思っていたt-Kさんが、同じ街にいる・・・。
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