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第12章 彼の劣情

　左頬から、口元、鼻先まで、ベッタリと白い液体がまとわりつく。
その独特な匂いと、さっき彼が打ち明けてくれた劣情が、私を恍惚とさせて、思わず私は口元についた彼の精液を舐めとる。



くっ・・・



　そんな私を見て、彼はまた怒ったように私の腕を掴み、うつ伏せにさせた。
　そして、腰だけ引き上げる。



　二の腕と胸を縛られたままの私は、手を脇に伸ばして、頬をシーツにつけ、お尻だけを突き出した格好になる。


　彼が私のお尻を両方とも鷲掴みにする。



こんな、尻を、プルプルして歩き回って・・・。



パシン！



あぁっ・・・



　彼がお尻をぶつ。
　独特の弾くような音が部屋に響いて、私も矯声を上げてしまう。
お尻がヒリヒリするような感覚が、逆に私の欲情を増している。


パシン！


いやぁん！



こんな、いやらしい身体で・・・男たちの、オカズになってるなんて・・・いやらしい・・・くそっ・・・なんてケツだ・・・大きくて、むちむちで・・・



　私は、彼が言えば言うほど、欲情が止まらず、はしたなく、突き出したお尻をフリフリしてしまう。

　もう、彼の肉棒が欲しくて欲しくてたまらない・・・



あぁん・・・お願い・・・お願いです・・・もう、入れて?



　私のその言葉を聞いて彼は私の腕をグッと引っ張り、仰向けにした。

　そして覆いかぶさるようにして言う。



もう一度・・・言ってみろ・・・



あぁ・・・お願いです・・・欲しいの・・・入れて・・・



　彼は私の目をじっと見つめると、少し口元を上げ、冷たく言う。



ちゃんと、なにをどうしたいのか、いわないとわからないな。