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奸計〜罠に堕ちた女達〜
第40章 裏アカ

架純は自分でも歪んでいると理解はしている。しかし、【他人に見られたい】【恥ずかしい姿を晒したい】そんな欲求は日増しに強くなり、投稿する写真は過激さを増していく。
『普通の恋愛が出来たら良かったのに…。声…かけられても…怖くて…。返事も何も出来なかった…。』
ある日、同級生と男性から声をかけられた。何度か続いたが、架純は恐怖で全てを無視してしまった。それが狩野であったことを、後に架純は知る。
布団の中でモヤモヤを抱え、疲れて寝たいはずなのに寝れない。そんな時に携帯を確認すると、裏アカにDMの通知が来たことを知らせてくる。
DMは見るものの、一切反応はしない。内容はだいたい二通りしかない。【もっと過激な写真を見せてくれ。コスプレしてほしい。】【付き合いたい。好きだ。会いたい。】どちらかに分類される。もっと過激な写真を望むだけのメッセージには返信はしないが、そのコメントにのせられるように架純は大胆になっていく。一方の会いたい系のコメントは恐怖でしかない。
だからこそ、一切返信はしないと決めていた。しかし、その夜に来たDMに架純は震えた。
【綺麗な身体だね…。◯◯大学2年生野々宮架純さん…。】
あまりの衝撃に携帯が手から滑り落ちる。ガバッと起き上がり、落ちた携帯の画面を見るが、文面は変わらない。見間違えではない。
『ど…どうして…?大学も…名前も…知られてる…。う…嘘っ…!?ど…どうやって…?』
架純は震える手で携帯を拾い上げ、何度も何度も読む。しかし、それ以外に何も書いてない。慌ててDMを送ってきた相手のアカウントを確認するが、新規に登録したアカウントのようで、その相手のアカウントには一切の投稿も、写真もアップされていない。フォローしたり、フォロワーも無い。唯一架純をフォローしているだけのアカウント。アカウント名は『TAKA』となっている。
架純は自分が投稿した写真をもう一度念入りにチェックする。大半が部屋で撮った写真。窓の外など映るようなものもない。架純は一人暮らしを始めて誰かを部屋に呼んだこともない。映るものから架純だと特定するのは不可能なはず。
いくつかは大学の教室内で撮ったものはある。それだって僅かに机や椅子が見切れるように映るのみ。どこの大学にもありそうな机や椅子。架純の個人名まで特定出来るはずはない…のだが、現実に起こっている。
『普通の恋愛が出来たら良かったのに…。声…かけられても…怖くて…。返事も何も出来なかった…。』
ある日、同級生と男性から声をかけられた。何度か続いたが、架純は恐怖で全てを無視してしまった。それが狩野であったことを、後に架純は知る。
布団の中でモヤモヤを抱え、疲れて寝たいはずなのに寝れない。そんな時に携帯を確認すると、裏アカにDMの通知が来たことを知らせてくる。
DMは見るものの、一切反応はしない。内容はだいたい二通りしかない。【もっと過激な写真を見せてくれ。コスプレしてほしい。】【付き合いたい。好きだ。会いたい。】どちらかに分類される。もっと過激な写真を望むだけのメッセージには返信はしないが、そのコメントにのせられるように架純は大胆になっていく。一方の会いたい系のコメントは恐怖でしかない。
だからこそ、一切返信はしないと決めていた。しかし、その夜に来たDMに架純は震えた。
【綺麗な身体だね…。◯◯大学2年生野々宮架純さん…。】
あまりの衝撃に携帯が手から滑り落ちる。ガバッと起き上がり、落ちた携帯の画面を見るが、文面は変わらない。見間違えではない。
『ど…どうして…?大学も…名前も…知られてる…。う…嘘っ…!?ど…どうやって…?』
架純は震える手で携帯を拾い上げ、何度も何度も読む。しかし、それ以外に何も書いてない。慌ててDMを送ってきた相手のアカウントを確認するが、新規に登録したアカウントのようで、その相手のアカウントには一切の投稿も、写真もアップされていない。フォローしたり、フォロワーも無い。唯一架純をフォローしているだけのアカウント。アカウント名は『TAKA』となっている。
架純は自分が投稿した写真をもう一度念入りにチェックする。大半が部屋で撮った写真。窓の外など映るようなものもない。架純は一人暮らしを始めて誰かを部屋に呼んだこともない。映るものから架純だと特定するのは不可能なはず。
いくつかは大学の教室内で撮ったものはある。それだって僅かに机や椅子が見切れるように映るのみ。どこの大学にもありそうな机や椅子。架純の個人名まで特定出来るはずはない…のだが、現実に起こっている。

