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桜が咲く頃逢えたら
第1章 なんで出逢ってしまったんだろう
「そんなことより!
今日の午後か、明日の午前中には、
パパの車でここに迎えに来られちゃって、
実家に帰るの。
片付けとかしないと。
紘子さんもご実家に帰るでしょう?」

「はぁ。
嫌だけどね。
不細工で生意気な妹、受験でピリピリしてるし、
お兄ちゃんは私のこと、馬鹿にするし」

「どうして?」

「私が医学部も薬学部も行けなかったからじゃない?
パパはね、別にそんなこと良いから、
優秀な医者と結婚さえすれば良いからって言うけど、
ママはお兄ちゃんの味方だしね。
でも、あんな三流医学部じゃ、
たいした医者になんか、なれないのにね」と嗤う。


きっと、お家では辛いことを言われることもあるのかもしれない。
そう思って、それ以上、何も言えなかった。


「とにかく、私はザッと片付けするね?
紘子さん、疲れてるなら、
横になってて?」と言うと、

「うん。
そうさせて貰うね?
瑞樹さん、優しい。
大好き」と言って、
ハグして頬にキスをする。

中高生の頃から、
紘子さんはこんな感じだった。



取り敢えず、水回りからと思って、
お風呂場の掃除をして、洗面所も拭き清めて、
洗濯機を回す。

キッチンは、冷蔵庫の中をチェックして、
中途半端な食材は処分してしまって、
調味料やペットボトルなどを取り出して、
中を拭いてから、また、戻していく。

調理台やシンクも綺麗にして、
外に出ているものも全て棚に収める。


リビングは、床を拭いていって、
家具もザッと拭く。


洗濯が終わったものを取り出して干していく。

そして、椅子に乗ってリビングと自分の部屋のカーテンを取り外して洗濯機に放り込んでから、窓を拭いていく。

洗濯が終わったカーテンを、そのまま掛けて、
自然乾燥させる。


玄関は、昨夜履いてた靴の手入れをして、下駄箱に入れてから、
たたきの部分を水拭きしてから乾拭きすると、綺麗になった。


ホッとした気持ちで、
温かい紅茶を淹れて飲みながら、
昨夜からのことを考えてみる。


どうしてあんなに突然、眠くなったのかな?
紅茶に垂らしてたの、お酒だった?

本当に何もされなかったのよね?

亮平さんという方は、怒った顔をされてた。
そりゃ、そうよね?
泥酔してるうちに、知らない人間が家の中に居て、
寝室使われてたんですもの。

…離婚調停中って言ってた?



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