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桜が咲く頃逢えたら
第13章 桜が咲く頃逢えたら
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「桜が咲く頃に逢いに行きましょうね」
そう言って、その年も、
安西くんと2人でお墓参りに行った。
その年は、
安西くんと私は論文試験に進んで、
私はそこまでだったけど、
そのまま安西くんは一足早く口述式の試験も合格した。
安西くんの司法修習は途中、地方にも行くことになったりした。
私は実家で子供を見てもらいながら1年遅れで合格して、
今度は安西くんの実家で子供を見ていただきながら、
なんとか司法修習を終えた。
そして、忙しいながらもやり甲斐のある毎日を送っていくことになった。
まもなく、2人目の子供も、
やってくることになっていた。
何年か経っても実家の桜の樹はあまり大きさは変わらないけど、
春になると着実に花をつけて、
実を結んでくれた。
私はその度に、
亮平さんやりんくん、月(るな)ちゃんと逢えるような気がしていた。
そんな私ごと、
安西くんはゆったりと抱き締めてくれる。
桜が咲く頃…
その度に私は今は亡き貴方たちに逢える。
そして、その度に、
安西くんの優しさに包まれて、
その愛情に甘く溺れていく。
永遠にずっと、
桜の樹の下で、愛を育む。
(完)
そう言って、その年も、
安西くんと2人でお墓参りに行った。
その年は、
安西くんと私は論文試験に進んで、
私はそこまでだったけど、
そのまま安西くんは一足早く口述式の試験も合格した。
安西くんの司法修習は途中、地方にも行くことになったりした。
私は実家で子供を見てもらいながら1年遅れで合格して、
今度は安西くんの実家で子供を見ていただきながら、
なんとか司法修習を終えた。
そして、忙しいながらもやり甲斐のある毎日を送っていくことになった。
まもなく、2人目の子供も、
やってくることになっていた。
何年か経っても実家の桜の樹はあまり大きさは変わらないけど、
春になると着実に花をつけて、
実を結んでくれた。
私はその度に、
亮平さんやりんくん、月(るな)ちゃんと逢えるような気がしていた。
そんな私ごと、
安西くんはゆったりと抱き締めてくれる。
桜が咲く頃…
その度に私は今は亡き貴方たちに逢える。
そして、その度に、
安西くんの優しさに包まれて、
その愛情に甘く溺れていく。
永遠にずっと、
桜の樹の下で、愛を育む。
(完)
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