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桜が咲く頃逢えたら
第6章 少しのジェラシー
「周りに若いオトコがたくさん居ると思ったら、
俺、不安で仕方ないよ。
瑞樹、可愛いからさ。
だから、早く結婚したい。
コドモも欲しいよ?
瑞樹が嫌なら、
無理強いは出来ないけど…。
昨夜も、知らないオトコの車から降りるのを見て、
嫉妬で気が狂いそうになったよ」


「ああ。
安西くんのこと?
彼は確かに、瑞樹さんのこと、
好きだと思うよ。
幼稚園の頃からずっとね?」と、
紘子さんが言うから、
余計にややこしくなりそうになる。


「私…。
まだ、結婚なんて考えられないです。
何も出来ないし。
亮平さんのことは好きだけど、
亮平さんにとって、私、
まだ何も出来ないし…」


「瑞樹は、居てくれるだけで良いよ?
気持ちが安らぐし、
セックスも最高だし。
昼も夜も一緒に居たいから、
本当は仕事も一緒にやりたいくらいだよ」


「あー!
亮平さんの気持ちは分かった。
でも、今、瑞樹さんが妊娠とかしたら、
絶対、ご両親、2人のこと、許してくれないからね?
9時になったら、病院、連れて行きます。
それと、本当に、避妊、してあげて?
そうでないなら、私も許さないから!」


紘子さんが凄い剣幕で言うので、
亮平さんはしゅんとしてしまった。


「病院なら、俺が一緒に行くよ」
と言うので、
結局、3人で行くことになった。


亮平さんは、女医さんからもたっぷり説教されて、
私はピルを処方して貰うことになった。



その日は、
お子様の病院にお見舞いに行くというので、
病院の前で亮平さんとは別れて、
紘子さんとマンションに戻った。



紘子さんは、
「しかし、亮平さんは瑞樹さんにベタ惚れね?
ヤキモチで、昨夜はあんなに激しかったのね?
でも、これでひとまず、妊娠のリスクからは解放されるし、
純粋にセックス楽しめて良いんじゃない?
私も飲んでるよ?」と笑った。




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