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ロビン~女の股間に狙いを定めて~
第1章 異星人
それは彗星型の宇宙船であった。
搭乗しているのは
母星を持たぬヌーディアンという星人であった。
ヌーディアン達は文明が異常に発達した。
だが文明に星人たちのモラルが追いつかず、
いつしか母星を汚してしまい
住めない星としてしまった。
星人たちは銀河系に
いくつもの生命体を宿す星々を知っていた。
そんな星々には
自分達のような
文明に汚させる歴史を歩ませてはならぬと
道標を担う使命に燃えた。
そして今回も一人のエージェントを
『地球』という星に派遣させるために
レクチャーを授けていた。
「私たちは過去に
数十名ものエージェントを地球に派遣した
だが、私たちの医療技術、特殊能力が理解されず、
エージェント達は『魔女』と呼ばれ否定された。
マリア…君はそのような歴史背景を十分熟知し、
立派にお役目を果たしておくれ」
「わかりました…
お迎えに来ていただくその日まで
しっかりと任務を果たしたいと思います」
「くれぐれも
異星人であることを悟られないように…」
マリアはレクチャー役の
イエスと呼ばれている男に見送られながら
シャトルポッドと呼ばれる
個人用の宇宙船に乗り込んだ。
ワープ航法を繰り返し、
ようやく地球の大気圏内に入ったとき
ポッドの操縦が効かなくなった。
大気圏突入の前に
小さな隕石と接触したのが原因だったと思われた。
このままでは着陸というより
墜落という形となるのは
火を見るよりも明らかであった。