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Start Over Again
第9章 過去 と 告白

ああ…また出ちゃった…。
恥ずかしいやら気持ちいいやらで複雑な気持ちになってると、朔ちゃんがペットボトルの水を渡してくれる。
「…今日、僕のベッドで寝ようね」
「あ…うん…」
汚してしまった恥ずかしさでうつむくと、スクッと立ち上がった朔ちゃんに手を引かれて立たせられた。
そのまま手を繋がれて朔ちゃんの部屋に向かう。
「けいちゃん、明日は何時起き?」
「えっと…6時半…」
「今は…何時だ…」
私をベッドに横にしながら朔ちゃんが時間を確認する。
「…22時過ぎか」
「えっ、まだ?」
もう0時くらいかと思っていた私が驚いた声を出すとうなずきながら朔ちゃんもベッドに横になる。
「けいちゃんが気を失うように眠ってから起きるまで、たぶん1時間も経ってなかったからね」
「…そっか。ごめんね、迷惑かけて…」
「まーた謝る。迷惑なんかじゃないって。あれはけいちゃんのせいじゃないし」
「そう…かな」
「そうだよ。けいちゃんは何も悪くない。あんなやつのこと考えないで。…考えるなら、僕のこと考えてよ」
朔ちゃんの手のひらが頬に触れて首へおりていく。
「僕と…どんな風にキスをして、抱き合ったか……」
胸、腰、お尻、太ももを経由した手がスウェット越しに恥部に触れる。
「ここに僕のを受け入れて、激しくいっちゃったことを思い出して…?」
「…っ…!」
恥ずかしいこと言わないで!
と朔ちゃんの肩を叩こうとした手を簡単に掴まれて、手のひらにチュッチュッと何度もキスをされる。
「けいちゃん、好き。大好き」
「くすぐったいよ」
「誰にも渡したくない」
「…っ」
「けいちゃん。僕を見て」
有無を言わせない声色にドキッとする。
優しいけど熱がまだ冷めていないような目でじっと見つめられて手から力が抜けていく。
「愛してる。けいちゃん、愛してるよ」
まるで魔法の呪文のよう。
自然と耳に入ってきて、簡単に脳内を占領する言葉。
ああ…もう…離れられない。そう思った。

