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午前十時を過ぎたなら(恵の選択)~義父との秘密が始まる
第20章 名刺入
「何で・・何でよー・・・?」

隣の廊下越しに何か曇った声を聞きつけた啓介は、息子夫婦との間の扉を開けた。

すると角の部屋から恵のすすり泣く声が聞こえてきた。
ドアが開いているので、入ってみると床に座り込んでいる恵がいた。
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