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午前十時を過ぎたなら(恵の選択)~義父との秘密が始まる
第20章 名刺入
「ど、どないしたんや・・・?」

義父の声も聞こえない程、恵は興奮していた。
何度も床を叩いている腕を止めようと掴む啓介の手を、振り解くようにして叫び続ける。
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