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午前十時を過ぎたなら(恵の選択)~義父との秘密が始まる
第22章 告白
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「えーがな、本当に・・・」

ビールを喉に流し込むとやっと人心地ついたのか、まだすまなさそうな顔の恵に嬉しそうに答える啓介であった。

そして次々とテーブルの上の皿を綺麗にしていく。

60歳とは思えぬ食欲は見ていて気持ちが良い程で、相変わらず音を立てる食べ方には感心しないのだが、恵は以前にあんなに嫌っていた気持ちを、どうしても思い出せないのであった。
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