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午前十時を過ぎたなら(恵の選択)~義父との秘密が始まる
第26章 白い海
「ドーン」という轟音がしたかと思うと再び閃光が走り、何度も雷が落ちた。

爽やかな青空は一転俄かに掻き曇り、激しい雨を降らし始めた。
窓を叩き付ける雨にようやく気付いた二人が庭の方を見ると、恵が声をあげた。
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