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午前十時を過ぎたなら(恵の選択)~義父との秘密が始まる
第26章 白い海
「きゃっ・・・」

倒れそうになる恵を咄嗟に支えた啓介であったが、そのまま抱き合うようにして床に転がってしまった。

洗濯物が複雑に絡まり合い、二人は大きなシーツにくるまり身動きが取れなくなった。

目の前に白い海が広がる。

「だ、大丈夫か・・・?」
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