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午前十時を過ぎたなら(恵の選択)~義父との秘密が始まる
第26章 白い海
窓の外では激しい雨が庭でダンスを踊っている。

「ひゃー、まいった・・・」

義父はそれでも笑いを浮かべながら雑巾で足を拭いている。
片足で壁にもたれるようにして何とかバランスを取っていた。

風邪をひくといけないので、恵は着替えを取りにいこうと慌てて走りだした。
義父と大きなシーツの間を擦りぬけようとしたのだが、洗濯物に足を取られてバランスを崩した。
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