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午前十時を過ぎたなら(恵の選択)~義父との秘密が始まる
第29章 結合
そして細い両腕を伸ばすと、男の顔を引き寄せるのだった。
かつて夫の顔を義父と思い込み、したように。

「あふぅ・・・お義父さん・・・
好き・・・好きぃ・・・んぐぅ」

理性も全て捨て去り、欲望のまま貪れる幸せに叫びだしたい気分だった。

「めぐみ・・・めぐみぃ・・・おほぉ・・・好きやぁ」

啓介も想いを返しながら、天使を心ゆくまで味わう幸せにひたっていた。

午前十時が過ぎるころ。
今日から、二人の秘密の時間になったのだった。

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