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午前十時を過ぎたなら(恵の選択)~義父との秘密が始まる
第33章 目覚めの後で
啓介が肩に廻した手をギュッと力をこめると、恵は嬉しそうに身体を預けた。
潤んだ瞳を黒い画面に向け、ジッと見つめている。

「わたし・・・しちゃったんだ、お義父・・・さんと」
「ああ・・・」

「もう・・もどれないね・・わたしたち・・・」
「めぐみ・・・」

二人の顔が近づき口づけを交わす。
何度味わっても美味しいと思った。
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