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午前十時を過ぎたなら(恵の選択)~義父との秘密が始まる
第40章 誓い
コーヒーの香ばしい匂いがリビングに広がっている。

ソファの前のテーブルに置去りにされたままの二つのカップからは、ほのかに湯気が立ち昇っていた。
微かに吐息の音が漏れている。

「ぅ・・・ん・・・ん・・・ふ・・・」
恋人達はもう何年も会っていなかったかの如く互いを味わっている。
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