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午前十時を過ぎたなら(恵の選択)~義父との秘密が始まる
第47章 白い波と天使
砂浜に腰掛けながら啓介は眩しそうに跳ね回る天使を見つめていた。

今朝、恵は一人泣いていた。
肩を震わせる後ろ姿がひどく小さく見えた。

無理も無い。
この不条理な愛を背負っていくほど、心は強くない。

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