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午前十時を過ぎたなら(恵の選択)~義父との秘密が始まる
第50章 夕暮れ
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(愛しています。お義父・・・さん)

恵の呟きが聞こえた気がした。
啓介はアクセルを緩めると、左肩にもたれている天使の顔を覗き込んだ。

義父の愛情を満足する以上注いでもらった恵は、幸せそうな寝息を立てている。
長い睫毛が美しいカーブを描いている。
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